都内で“大人のヘアケア専門家”として活動している木村 賢司(キムラ ケンジ)と申します。
白髪染めが1週間で色落ちしてしまうとお嘆きの方が多くいらっしゃるようで、僕にとってはそれが驚きでした。
僕が白髪染めを担当しているお客様は1年以上色持ちしています。
それはなぜでしょうか?「色落ちの原因」と「色持ちに差がつく原因」と一緒にご説明してまいります♪
以前書いた "白髪を隠す便利アイテム" が美容室でのお客様から好評でしたので、
まだの方はどうぞ。↓
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白髪染めが1週間で色落ちする原因4選
白髪染めが1週間で色落ちする原因としてあげられるものは4つ。
順をおってご説明してまいります。
原因1:使用している薬剤が白髪に向いたものでない
◎白髪に向けたカラー剤を使用すれば色持ちは3ヶ月以上
◎白髪に向けたカラーでない(通常のカラー剤)場合の色持ちは1ヶ月前後
つまり、担当している美容師さんが白髪に向けたカラー剤を使用していない恐れがございます。
お客様にはあまり知られていないのですが、
美容師が取り扱うカラー剤は大きく分けて2種類に分かれます。
1つ目は「ファッションカラー」と呼ばれ、おしゃれをするための「色味を楽しむカラー剤」。
2つ目は「グレイカラー」と呼ばれ、白髪と相性の良い「色持ち重視のカラー剤」。
普通のカラー(ファッションカラー)と白髪染め(グレイカラー)の違いは?
前者と後者の違いは“色素”と“パワー”にありますので、まずは色素の方からご説明いたします。
若い世代に人気のアッシュカラーと呼ばれる透明感のあるカラーに染める場合、
ファッションカラーの場合、「ブルーの色素」のみが配合されておりますが、
グレイカラーのアッシュカラーの場合、「ブラウンの色素+ブルーの色素」が配合されております。
なぜブラウンが配合されているかというと、
白髪混じりの髪をファッションカラーのアッシュカラーで染めた場合、白髪部分だけが青く発色してしまうのです。
これはカラー剤で髪が染まる仕組みである【髪色+カラー剤の色】に沿って考えるとわかりやすいことで、
\ファッションカラーの場合/
(「茶」が白髪以外の髪、「白」が白髪、「青」がカラー剤の色です)
\グレイカラーの場合/
(「茶」が白髪以外の髪、「白」が白髪、「青+茶」がカラー剤の色です)
同じアッシュのカラー剤でも白髪染めのカラー剤にはアッシュ(青)に加えて茶色が入っているということですね。
白髪がない場合はファッションカラーでもグレイカラーでも全体が綺麗に染まるのですが、
白髪混じりの場合は、ファッションカラーだと白髪部分は髪色が白なので青く発色し、他の部分(茶髪)は茶色に青みがかって綺麗に染まるのに対し、白髪染めは白髪もそうでない部分も綺麗に染まるということになります。
なんとなくおわかりいただけましたでしょうか。
原因2:カラーを塗ってからシャンプーするまでの時間が短い
こちらは白髪染めをしていても起こりうるケースになります。
主に混雑している大型美容院に多いようです。
通常のカラーの場合、カラー剤を塗ってから15〜20分ほど時間をおいて流すのですが、
白髪染めの場合、カラー剤を塗ってから30分ほど時間を置く必要があります。(髪質によっては40分近く時間を置くことも)
この時間が不足していると、悔しいことに美容院帰りはキレイに染まって見えるのですが、
髪に入れ込んだ色素の量が少ない分、色落ちが早くなってしまうのです。
原因3:カラー剤を塗る量が足りていない
白髪染めのカラーを塗る際は、かなりたっぷりとカラー剤を塗る必要があります。
通常のファッションカラーであれば髪にカラー剤が付着していればそれだけで割とキレイに染まるのですが、
白髪染めはそうはいきません。
白髪染めは色素をたっぷりと入れ込む必要がありますので、その分たっぷりと塗る必要があるということと、
たっぷり塗ることによって「浸透圧」というものが高まり、より一層髪に色素を押し込んでくれるカラー剤の“圧力”が高まるので、
塗ったカラー剤の量が少ないと髪に入る色素が少なくなってしまい、結果として色落ちが早くなってしまいます。
原因4:シャンプーの洗浄力が強すぎる
こちらのお客様、3週間おきに白髪染めのリタッチ(根元のみのカラー)でご来店されているのですが、
見ての通り、これから染める根元部分以外、全くと言っていいほど色落ちしていないことが伺えます。
後ろ姿もこの通り。
なぜここまでキレイなのか、その秘訣は正しい知識を持って時間をかけてじっくり染める白髪染め。
そしてそのカラー剤を流す時に色持ちを良くさせるこだわりの流し方をしております。
ただシャンプーするだけでなく、全体を適度に濡らしてカラー剤を乳化させ、全体によーく揉み込んでから流す。
これで全体にもほんのりと色が入ります。白髪染めは流し方もカナメなのです。
おすすめのシャンプーについては以前まとめましたので、気になる方だけ目を通してみてください。
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続いてカラー剤の「パワー」についてですが、
白髪染めに用いられるグレイカラー(白髪染め)はファッションカラー(おしゃれ染め)に比べてアルカリが強くなっており、髪へのダメージも大きくなっております。
色素をよりしっかりと髪に入れ込むため、作用する力も大きくなっているということですね。
これだけ聞くと…
と思われてしまいますが、結果としてはダメージを少なく抑えられます。
ファッションカラーは色落ちが早いので何度も全体カラーを繰り返す必要がありますが、
グレイカラーは色持ちが良く、基本的には何度も全体カラーを繰り返す必要がありません。基本的にはリタッチ(根元のみのカラー)のみです
結果、1回でのダメージは白髪染めの方が大きくなりますが、長期的に見ると白髪染めの方がダメージは小さくなります。
この章のまとめ
色落ちの原因は4つ!
・使用する薬剤が白髪に向いたものでない
・カラー剤を塗ってからシャンプーするまでの時間が短い
・カラー剤の塗る量が足りていない
・シャンプーの洗浄力が強すぎる
白髪染めをするたびにトリートメントをしているあなたは要注意!
カラーをした直後にトリートメントをすると髪が傷むということをご存知でしょうか。
これを知られてしまうと美容院の売り上げが落ちてしまうので、教えてくれる美容師さんはかなり少ないのですが、
カラーやパーマの直後のトリートメントは髪を傷ませる恐れがあります。
ドキッとしたあなたはこの記事を読んでおいた方が良いかもしれません。
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髪本来の状態は弱酸性!でもカラー剤は正反対のアルカリ性!?
髪本来の状態は弱酸性なのですが、カラーをした後はアルカリ性に傾きます。
髪がアルカリ性に傾くとキューティクルが開き、色落ちしやすい状態になってしまいます。
多くの美容院ではそのまま仕上げられるのですが、
こだわる美容師さんはここで髪を弱酸性に戻して髪に残留している余分なカラー剤を除去する薬までつけるのです。
これが髪を傷ませずに色持ちを良くする秘訣。
そしてもう一つ、お使いいただいているシャンプーが高品質なので色持ちがかなり良くなります。
おすすめのシャンプーについてはこちらへどうぞ↓
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市販のシャンプーの洗浄力は食器用洗剤に匹敵すると言われているほど洗浄力の高いものがほとんど。
洋服が洗濯洗剤で何度も洗っていくうちに色落ちするのと同様に髪色もシャンプーの洗浄力で落とされてしまうのです。
この章のまとめ
カラーした直後のトリートメントは髪を傷ませる
シャンプーの洗浄力が強いと色落ちが早まる
白髪染めを長持ちさせるにはどうすればいいの?
↑実際に白髪染めさせていただいている僕のお客様です。
ここからは白髪染めの色もちを長くするために必要なことをお伝えしていきます。
白髪染めを長く持たせるポイントは2つ
- 髪を洗い過ぎないこと
- 白髪染めにこだわっている美容師さんに染めてもらうこと
この2つに限ります。
洗浄力の強いシャンプーで毎日丁寧に洗うと、毎日丁寧に色落ちさせてしまうのと同様になってしまいます。
白髪染めの知識の少ない美容師さんが染めると、髪に色素があまり入らなかったり、頭皮が痒くなったりします。
髪は洗えば洗うほど色落ちしていきますので、毎日のシャンプーで徐々に色落ちしていきます。
つまり、シャンプーの洗浄力が高いと毎日のシャンプーでしっかりと洗い落とされるので、色落ちがより早くなります。
白髪染めは流すときの工程も重要になりますので、白髪染めにこだわりのある美容師さんにお願いすると良いでしょう。
白髪染めは流しかた一つで色もち・髪へのダメージが大きく変わってきます。
自分ではできない薬剤の処理などもありますので、プロに任せるのが一番ですよ。
この記事のまとめ
色落ちを早める原因は4つ!
・使用する薬剤が白髪に向いたものでない
・カラー剤を塗ってからシャンプーするまでの時間が短い
・カラー剤の塗る量が足りていない
・シャンプーの洗浄力が強すぎる
カラーした直後のトリートメントは髪を傷ませる
シャンプーの洗浄力が強いと色落ちが早まる
白髪染めの持ちを良くするにはこの2つが効果的!
・髪を洗いすぎないこと
・白髪染めにこだわっている美容師さんに染めてもらうこと
白髪染めの色落ちの早さはシャンプーの洗浄力で左右される
白髪染めは流しかたが"キモ"
白髪を隠すおすすめの便利アイテムは、以前書いた記事がわかりやすいので
こちらにお進みください。↓
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▼実際の診断画面
おすすめのシャンプーはこの3つです。
美髪の先生の予約方法・施術例