毎日使っているヘアアイロン。
痛むっていうのはわかってるけど、
この記事でわかること
- NG!髪が痛むヘアアイロン(コテ)の温度
- 【髪質別】ヘアアイロンの適切な温度設定
- プレート素材の特徴比較
- あなたに合うプレート素材
- あなたに合う温度設定とプレートを搭載したヘアアイロン
温度設定って何度にするのがいいんだろう?
プレート素材も大事ってホントかな?
そんな疑問にお答えすべく、
表参道美容師監修のもと、
解説内容
- 【髪質別】ヘアアイロンの適切な温度設定と髪が痛む温度
- プレート素材による違いを比較
についてお伝えしていきます。
はじめに
ネットで出てくるヘアアイロンのレビュー記事は実際に購入せずに、企業からお金をいただいて執筆されているものが本当に多いです。
それでは本当に平等なレビューはできないと私たちは考えており、
当メディアでは商品を実際に購入し、使い込んだ上でレビューすることを徹底しております。
お金をいただいての記事執筆は一切しておりませんので、
どうぞご安心の上でお読みいただければと思います。
【結論】髪が痛まないヘアアイロンは存在しません
早速結論をお伝えしますが、
髪が痛まないヘアアイロンは存在しません。
某高級ヘアアイロンの【闇】
こちらの商品ですが、使えば使うほど髪が綺麗になるとウワサになり、
美容師の間でも
「すごいヘアアイロンが誕生した!!」
と話題になったのですが、
以前Twitterでもちょっとした炎上がありました。
公式ページによる情報では…
Bioprogramming 美の方程式
P(美の力)を大きくする方法
- D(密度)の値を大きくする。
- バイオプログラミングレベルが高ければ高いほど密度が高まります。
バイオプログラミング製品を重ねて使用すると密度は高まります。(密度のせ)
- T(時間)を長くする。
- 使用する時間を長くすればするほど量子の密度に時間が加算されてP値が大きくなります。
独自開発したBioprograming(バイオプログラミング)という技術をヘアアイロンやドライヤーに搭載しており、
それにより使うたびに髪が綺麗になるという説明です。
私のような科学者でもなんでもない素人からすると、
となりますが、
▼実際の科学者の反応がこちら
【拡散希望】友人になんかすごいドライヤー勧められた。リュミエリーナのレプロナイザーっていうやつ。早速HP見てビックリ!”生命体の場”を思いのままにプログラミング設計できる家電が8万で手に入る!!美容界ではすでに話題になってるらしいんだけど、ぜひ、みんなにもそのヤバさを知ってほしい。 pic.twitter.com/xkRq5RVYYv
— がらんどーなつ (@garandoughnut) January 15, 2021
これだけだと分かりづらいので画像を拝借します。
と、公式ページに記載されている内容は、科学者からすると支離滅裂なようす。
とはいえ私にはTwitterに投稿されていた内容が正しいのか、公式ページの記載が正しいのか、化学的な知識に欠けているのでどっちが正しいとは断言できません。
ただ言えるのは、物議を醸したという事実があるということ。
そして髪はある一定の温度を超えると必ず痛むということ。
髪が痛むヘアアイロンの温度とは?
結論から申し上げると、
ヘアアイロンの温度は150〜160度のあたりで髪が痛みやすくなってきます。
お察しとは思いますが、180度以上は危険です。
ではなぜ150〜160度なのか?
※ここから少し詳しく説明するので苦手な方は飛ばしちゃってください!
秘密は“髪が耐えられる温度”にあり
髪はお肉やたまごと同じくタンパク質が大部分を占めており、
熱したフライパンで焼けるのと同じように、
髪は熱したヘアアイロンで焼けてしまいます。
生えたてで痛んでいない髪は“生”の状態にありますが、
180度のヘアアイロンを何度も通すと髪は“焼”の状態になります。
つまり…
お肉を焼きすぎると硬くてパサパサになってしまうのと同様に、
髪も焼きすぎると硬くなってパサパサになります。
肉やたまごは60〜70度ほどで色が変化し、硬くなりはじめますが、
髪の場合は130度のあたりから硬くなりはじめます。
一見するとそう感じてしまうのですが、
実は150〜160度でも大丈夫だったりします。
ポイントはヘアアイロンではなく“髪の温度”
160度のヘアアイロンをサッと通しただけで髪の温度も160度になるということはありませんよね?
髪は温度が上がりにくい性質があるので、
160度のアイロンを使ったからといって、すぐに髪の温度も160度に達するということはなく、
むしろ触れるくらいの温かさだったりします。
ここがとても重要なポイントで、髪が130度で痛むからといってアイロンの温度も130度に設定すると、
髪が温まるのに時間がかかりすぎてスタイリングにかかる時間が大幅に伸びてしまいます。
重要なのはアイロンの温度ではなく“髪自体の温度”を意識すること!
髪が痛む温度は一概に130度とは言えない
ここまで髪が130度で痛むということをお伝えしてきましたが、
130度はおおよその平均値であり、その結果は髪質によって変わってきます。
丈夫な髪もあれば繊細な髪もありますので、
あなたの髪質に合わせた温度を知ることがとても大切です。
痛む温度の目安値を表にしてみましたのでご確認ください。
▼痛む温度の早見表
とても痛んでいる | 少し痛んでいる | 傷んでいない | |
髪が太い | 130度 | 135度 | 140度 |
太くも細くもない | 125度 | 130度 | 135度 |
髪が細い | 120度 | 125度 | 130度 |
あくまでもこの記事を監修している美容師による目安値ですのでご参考までに。
髪質によって耐えられる温度は変わってくる!
慣れているなら高温でもOKですが、自信がなければ低めに設定しましょう
160度でも大丈夫だからといって、髪に長時間あてていると髪の温度も130度を超えて痛みはじめてしまいます。
慣れているならササっとスタイリングできるので問題ないですが、
慣れていないとヘアアイロンを余計に髪に通すことになるので、その分髪が痛みやすくなります。
慣れないうちは140度ほどで、慣れてきたら少しずつ温度を上げてOK!
▼あなたに合うアイロンの温度設定
とても痛んでいる | 少し痛んでいる | 傷んでいない | |
髪が太い | 130度 | 135度 | 140度 |
太くも細くもない | 125度 | 130度 | 135度 |
髪が細い | 120度 | 125度 | 130度 |
+
慣れていない | 少し慣れている | 慣れている | |
スタイリングに | 0度 | 10度 | 20度 |
例)
髪は太くも細くもなく、少し痛んでおり、スタイリングに少し慣れている場合
とても痛んでいる | 少し痛んでいる | 傷んでいない | |
髪が太い | 130度 | 135度 | 140度 |
太くも細くもない | 125度 | 130度 | 135度 |
髪が細い | 120度 | 125度 | 130度 |
+
慣れていない | 少し慣れている | 慣れている | |
スタイリングに | 0度 | 10度 | 20度 |
計算式
130度+10度→140度
となります。
プレートの種類と違いを比較
ヘアアイロンの適切な温度を理解したところで、
プレートの種類とそれぞれの特徴、その比較をしていきます。
適切な温度とプレート素材を理解することで
失敗しないヘアアイロン選びが実現できます。
少し長いですが、ヘアアイロン選びの参考に読んでみてください。
プレートは大きく分けて3種類
そんな方のお役に立てるよう、プレートの種類による特徴と、
そのプレートを搭載した代表的なヘアアイロンをご紹介します。
最後にはあなたにぴったりのプレートがわかる“診断テスト”もご用意しておりますので
気軽に読んでみてください。
チタンプレート
もっともポピュラーなプレート素材といえばチタン。
チタンプレートの特徴は何よりもツルツルとした滑りの良さ。
金属ならではの熱の伝わりやすさもあり、「髪が太くてアイロンを通してもなかなか髪がまとまらない!」という方におすすめの素材です。
デメリットは熱の伝わりやすさがそのまま髪の痛みに直結すること。
滑りの良さと原価の安さでプチプラヘアアイロンにも多く搭載されており、
その甲斐あって人気を博していますが、
傷みやすさはどうしても目立ってしまいます。
相性の良いヘアスタイル
- くせ毛が気になるショートヘア
- 髪が太いメンズ
熱の伝わりやすさによって髪が傷みやすいプレートでもありますので、
痛みの目立ちづらいショートヘアや男性におすすめのプレートとなります。
デメリットとしては…
チタン“コーティング”と書かれたヘアアイロンは
他の金属にチタンをコーティングしただけですので、
しばらく使い続けるとプレートがはげてきて、
摩擦が強くなり、髪に大きなダメージを与えてしまうので注意が必要です。
▼はげるとこうなります
画像引用元:https://www.recall-plus.jp/info/35771
セラミックプレート
セラミックプレートはチタンプレートに比べて劣化のしにくい素材になります。
チタンほどのツルツル感はないのでその分摩擦が大きく、摩擦による髪のダメージはセラミックプレートの方が大きくなります。
ですが、セラミックプレートの特徴としてプレートの温度ムラが発生しにくく、プレート全体を均一に温めてくれるので、
操作感がよく、熱も伝わりやすいので「スタイリングしやすいかも!」と感じられる方が多い印象です。
相性の良いヘアスタイル
- ショート以外
デメリットとしては…
チタンプレートのデメリットと同じく、
セラミック“コーティング”と書かれたものは
金属製のプレートにセラミックをコーティングしただけであり、
しばらく使い続けるとプレートがはげてきて、
摩擦が強くなり、髪に大きなダメージを与えてしまうので注意が必要です。
▼はげるとこうなります
画像引用元:https://www.recall-plus.jp/info/35771
シルクプレート
シルクプレート最大の特徴は“フッ素加工”にあります。
いわゆるテフロン加工です。
シルクプレートは水分が極めて蒸発しづらく、
髪の水分をできる限り蒸発させずにスタイリングすることができるので、
しっとりとした仕上がりになりやすいのが特徴です。
ということで…
シルクプレートは本当に水分が蒸発しにくいのか?
実際に検証します。
▼こちらをご覧ください
(左:チタンプレート/右:シルクプレート)
検証内容
どちらも180度に温めて、水スプレーでプレートに目がけて水を噴射し、
蒸発の様子を比較した映像です。
説明不要。チタンプレートは弾けるように蒸発してるのに対し、
シルクプレートは水が蒸発していないことが確認できます。
唯一のデメリットは
シルクプレートを搭載した価格の安いヘアアイロンが存在しないということ。
1万円〜2万円を超えるようなものにしか採用されておりません。
シルクプレートが最も優秀で髪に優しい!
▼絹女とリファの比較
相性の良いヘアスタイル
- ミディアム〜ロングヘア
- 毛量が多い人
- 極力髪を傷ませたくない人
高価なヘアアイロンにしか搭載されていないので、予算の問題がありますが、
予算が許すならばダントツでおすすめのプレートです。
「髪には気をつけたい。」
「ずっと使えるし、多少高くても良いものを選びたい。」
そんな方におすすめのプレートです。
【結論】予算があるならシルクプレート、なければどちらでも可
ヘアアイロンの適切な温度設定・あなたにぴったりのプレート素材は分かりましたか?
・髪を余計に痛ませないために…
【あなたの髪質に合わせた適切な温度設定】が欠かせません。
・失敗しないアイロン選びに…
【あなたのヘアスタイルや髪質に合わせたプレートへの理解】が欠かせません。
ということで、今回は美容師監修のもと、
適切なヘアアイロンの温度設定と、プレートの種類とその違いについて比較しました。
ぜひ、失敗しないヘアアイロン選びにお役立ていただければと思います。
今回ご紹介したサロニア(チタンプレート/セラミックプレート両方取扱いあり)と、
本格化高品質ヘアアイロン絹女と、
デザインが大人気リファのストレートアイロンはレビュー記事がございます。
▼格安ヘアアイロンでお考えの方向け
▼リファと絹女を比較しました
▼絹女を3年使ってわかったこと